市と吉本興業は昨年9月、総額420万円で京都国際映画祭などの宣伝事業を契約。それが、口コミを装ってPRする「ステルスマーケティング(ステマ)」に該当するのではないか?と話題になった。
【京都市ステマ? 常識との乖離】https://t.co/mkRoVP3jxZ
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) October 29, 2019
京都市が、市の施策を吉本興業に所属する「ミキ」にツイッターでPRしてもらうため、ツイート1回につき、50万円を支払う契約を結んでいた。専門家は、市、吉本興業と一般人との常識の乖離(かいり)を指摘。
京都市PRツイッターの費用対効果
SNSによるPR業務の対価については、一般にインフルエンサーと呼ばれるフォロワー数の多い有名人のツイッターを使ったマーケティング手法。
マーケティングの費用は、1フォロワーあたり1ツイート3~8円程度が相場であるらしい。
当時のミキのフォロワー数は昴生113,605 人、亜生が213,018 人であり、それぞれが2回ずつツイートをした。2人合計で30万以上のフォロワーに対して2回ツイートした。
100万円という対価が全く高額なものではなかったことが理解できる。
京都市ステマに対する芸能人の声
爆笑問題太田光(54)
「ミキ、かわいそうだよなぁ。あんなの言われるがままにやっただけなんだから。あいつらバカなんだからさ」と、2人に同情。また「京都良い所ですってツイートしたら、1回ツイートするごとに50万払ったっつうんだよ。よくないじゃん、そんなの」と京都市の施策に対し苦言を呈した。
爆笑問題田中裕二(54)
「吉本の事務所通してるんでしょ?それこそね」と吉本の対応に対してチクリ。それを受け太田は「(ミキは)いくらももらってねぇと思うんだけどさ。あれでまたな、変なイメージついてイヤだよな」と、ミキの今後における悪影響を心配していた。
おぎやはぎの矢作兼(48)
「むしろ、いくら入ったのか知りたいですね」とミキ側の取り分に興味を示して笑いを誘う。
坂上忍
「(ミキにはいくらも)入っていないかも知れないしね」
加藤浩次
「ミキがやったようになってるけど、吉本興業から依頼された仕事。マネジャーがPRと分かる『#PR』をつけるよう要望するなど、会社側がしっかり管理するべきだった。ミキは何も悪くない」とかばった。
サバンナの高橋茂雄(43)
「僕も京都出身で、同じ吉本で」とした上で、「京都市は完全に僕よりミキの方が好きなんだなっていうのがわかった」と自らをネタにしてコメント。また今回の報道は京都市と吉本興業の問題と述べ、「ミキが(直接)もらってるみたいな報じられ方が可哀想」と不快感を示し、「吉本が受けた仕事で、ミキはその中の何パーセントを受け取っただけ」と擁護した。
ナダル(34)
「それの何が問題なんですか。もうええて」と一蹴。「(会社から)仕事として受けているので、そりゃ受けますよ。なんでも(仕事を)とっていかないとダメなんですから。子どもを食わせなあかんのですから。何も悪いことしていません!」と訴えた。
たむらけんじ(46)
ユーザーからの「ミキが悪くないなら誰が悪いんだろうね、たむけんさん?それが言えないなら話す価値なし」というツイートに、「誤解を招くような仕事を取ってきた会社に責任があるんじゃないかと僕は思います」と返信。さらに「芸人は会社に言われた仕事は信頼してやってます。そして、今回の案件に関して正しいかどうかは僕にはわかりません。会社が正しい判断をし、芸人を守ってくれると信じてます」と見解を示した。
終わりに
吉本「ミキ」京都市PRツイッターの費用対効果は?有名芸人のフォロー
吉本興業は、最後に「当社としては上記のとおり今回のSNS発信はステルスマーケティングには当たらないものと考えておりますが、世間の皆様に対しより誤解のない方法でのプロモーションの在り方については常に考慮して実施してまいります」と社としての今後のPRの在り方についても説明した。
なお、同様の手法は、京都市が定めた「伝統産業の日」のPRの一環でも用いていた。17年度に吉本興業と50万円で契約し、木村祐一さん(18.1万 フォロワー)、ナダル(5.7万 フォロワー)さん(コロコロチキチキペッパーズ)、タナからイケダ、ミキの計4組にツイートしてもらったと明かす。
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