鈴木大介九段の麻雀と学歴に迫る!将棋界と麻雀界の二刀流の秘密とは?

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将棋と麻雀は、どちらも頭脳を駆使する室内遊戯です。しかし、将棋は一対一の真剣勝負で、麻雀は四人での心理戦と運の要素があります。この両方でプロとして活躍する人物がいます。それが、日本将棋連盟の鈴木大介九段です。

鈴木九段は、2020年に麻雀最強戦で優勝し、最強位のタイトルを獲得しました。そして、2023年には日本プロ麻雀連盟に入会し、Mリーグにも参戦することになりました。この記事では、鈴木九段の麻雀と学歴について紹介します。また、将棋界と麻雀界の二刀流を成し遂げた秘密にも迫ります。

鈴木大介九段の学歴は?東京都立町田高校から早稲田大学へ

鈴木九段は、1974年7月11日に東京都町田市で生まれました。父親はアニメーターの鈴木康彦さんで、NHK『みんなのうた』やテレビアニメ『無敵超人ザンボット3』などの作画を手がけた人物です。父親が将棋好きで、大内延介九段の道場に通っていたことが、鈴木九段が棋士になるきっかけとなりました。「大介」という名前も、父親が大内延介九段のファンだったことからつけられたそうです。

鈴木九段は小学6年生のときに、第11回小学生将棋名人戦で優勝しました。このとき準決勝で久保利明九段と対戦しています。奇しくも、二人とも左利き・振り飛車党という共通点があります。中学生になると奨励会に入り、1994年10月1日に20歳でプロデビューしました。

鈴木九段の学歴は、東京都立町田高校から早稲田大学文学部へ進学しています。早稲田大学では哲学を専攻しましたが、将棋に専念するために中退しました。その後、2004年に早稲田大学文化構想学部を卒業しています。

鈴木大介九段の麻雀はいつから?雀鬼会や最強位の経歴

鈴木九段は将棋だけでなく、麻雀も趣味として楽しんでいます。彼が麻雀を始めたきっかけは、棋士になったときに付き合いで覚えたそうです。奨励会時代には桜井章一率いる雀鬼会に参加していました。雀鬼会では教えを守り、利き腕を前に出して相手の所作を見て読みに活かすことや、丹田(へそ下の下腹部)に力を込めて自分の芯を作ることを大切にしていました。

鈴木九段は麻雀の腕前を発揮し、2020年には麻雀最強戦で優勝しました。この大会はプロ・アマ統一のタイトル戦で、鈴木九段にとって初のタイトルとなりました。決勝では、麻雀プロの近藤誠一や金子正則、囲碁棋士の釼持丈と対戦し、見事に勝利しました。鈴木九段はこのとき、将棋で培った読みと自分の芯を貫く覚悟が勝つコツだと語りました。

2020年には新春オールスター麻雀でも個人成績トップの成績を上げました。2022年の麻雀最強戦では、男性プロ雀士が集まる「男子プロ王者の帰還」枠で優勝し、4年連続でファイナルに進出しました。ファイナルでは瀬戸熊直樹に次ぐ2位で終わりましたが、その実力は高く評価されました。

鈴木大介九段が日本プロ麻雀連盟に入会した理由とMリーグへの挑戦

鈴木九段は2023年5月5日付で日本プロ麻雀連盟に入会し、プロ雀士としても活動することになりました。現役将棋棋士が他競技のプロ団体にも所属するのは異例で、今後はスケジュールを調整しながら将棋・麻雀双方の公式戦に出場する予定です。

鈴木九段が日本プロ麻雀連盟への入会を決めた一番の理由として、「モンド杯」の頃から大ファンで尊敬している佐々木寿人や滝沢和典の存在だったそうです。せっかくプロになるのであれば、彼らと同じ舞台で戦いたいという気持ちがあり、知人や仲間の棋士などにも相談して入会を決めたと語りました。

その直後の6月30日にはMリーグの新チーム「BEASTJapanext」からドラフト指名され、Mリーガーとして戦うこととなりました。BEASTJapanextは、株式会社ジャパネットブロードキャスティング髙田旭人がオーナーを務めるチームで、鈴木九段はMリーグへの参戦について、「将棋界でもMリーグを見ている人が多くて話題になっていた。自分も興味があって見ていたけど、まさか自分が出ることになるとは思わなかった」と驚きを隠せない様子でした。

まとめ

鈴木大介九段は、将棋と麻雀の両方でプロとして活躍する珍しい存在です。彼は将棋を父親の影響で小学生のころから始め、早稲田大学文化構想学部を卒業するまでに九段の位に昇りました。

一方、麻雀は付き合いで覚えたものの、桜井章一の雀鬼会で磨いた技術で麻雀最強戦や新春オールスター麻雀などのタイトルを獲得しました。2023年には日本プロ麻雀連盟に入会し、Mリーグにも参戦することになりました。

鈴木九段は将棋と麻雀で共通する思考法や覚悟を語っています。この記事では、そんな鈴木九段の麻雀と学歴について詳しく紹介しました。将棋界と麻雀界の二刀流を成し遂げた秘密にも触れました。

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